青田買いともいうべき各種の強化は果たして有効か?








日本バレーボール協会は、毎年全国の中学生を対象に、
男女それぞれ50名の、『長身選手発掘育成合宿』 を行っている。



バレーボール選手として身体的に恵まれている、
将来の強い全日本を担う選手の発掘と、合宿を通じて、
全日本の将来を担う誇りと責任を自覚させ、
国際的に通用する、アスリートとしての基礎育成を図ることが目的だ。



2020東京五輪が決まり、自国開催の代表選手を目指す年代にとっては、
大変有意義な合宿といえる。



少子化の中、2020東京五輪でメダルを目指す競技に関わる人達にとって、
能力の高い人材の獲得競争は、熾烈を極めている。



幼い頃から将来を嘱望され、日本の未来を担う人材として、
誇りと責任を自覚し高いレベルで競技に関わることは、
素晴らしいことだとは思う。



しかし、スポーツの能力だけではなく、
人格的形成も怠ることのないよう、十分注意を払ってもらいたい。



他競技ではあるが、近年金メダリストのセクハラ問題が起きた。



また、高校バレーにおける体罰やセクハラの問題も、
依然として横たわっている。



名門校に越境入学して使い捨てられ、中途退学に追い込まれているのは、
何も高校野球の世界だけではない。



スポーツだけの狭い世界だけでなく、これらの強化策が選手本人にとって、
真に人間的成長を促す場として発展していくことを切に望む。