バレーボール、ルール改正は日本に有利か?








五輪ごとに細かいルール改正が行われていると言われるバレーボール。
1999年以降をみれば、3つの大きなルール改正があった。



・「サーブにおけるネットインの許容」
・「ラリーポイント25点制の導入」
・「リベロの導入」がそれである。



1つ目の、「サーブにおけるネットインの許容」は、
比較的新しい変更だ。



昔は相手のミスを待って、サーブ権を奪うことに
集中するといった戦法が多く、日本もその中で勝利を拾っていた。



しかし、現在では思い切りサーブを打てることで、
よりダイナミックな攻撃ができるようになっている。



2つ目の、「ラリーポイント25点制の導入」は、
一部ではテレビ放送の都合による、試合時間の短縮が目的と、
揶揄された。



確かに、サッカーやバスケットボールは、
通常2時間以内に試合が終了する。



これに対して、野球やバレーボールは、
3時間を超える試合も珍しくなかった。



時間制競技に合わせたこのルール改正は、
粘り強く相手のミスを待つ守りのバレーが信条だった日本にとって、
非常に不利なルール変更だったと言える。



3つ目の、「リベロの導入」は、年々大型化が進むバレー界の中で、
背の低い選手にも出場の機会を増やす目的と、レシーブ力が向上することで、
ラリーが増えるのでは!?という2つの目的があった。



競技人口の拡大を考えると、いい方法だと思うが、
もともと体格では劣る日本人選手にとっては、
それほどプラスになる変更だったとは思えない。



今後も、「サーブレシーブでのドリブル反則」や、
「メンバーチェンジなしでのリベロの交替」などの変更が行われる予定だ。



エンターテインメント性を高めていきたい考えは素晴らしいと思うが、
選手達が少しでもプレーの質を高められるよう、配慮して欲しいものだ。